英中銀、0.5%緊急利下げ 新型コロナ感染拡大を受け
ロンドン(CNN Business) 英イングランド銀行(中央銀行)は11日、新型コロナウイルス感染拡大の影響に対応する緊急措置として、政策金利を0.5%引き下げ年0.25%にすると発表した。
イングランド銀行は声明で、新型ウイルスによるショックの規模は見通しが立たないとする一方、英国の経済活動は今後数カ月にわたり大幅に弱体化する可能性が高いと指摘。企業の破綻(はたん)や失業といった長期的な悪影響を阻止するために利下げを決めたと述べた。
さらにここ数日間の大幅な株安にも言及し、金融市場の不透明感を示す指標は極端な水準に達しているとの見解を示した。
英国のスナク財務相は11日中に、経済支援策を盛り込んだ来年度予算を発表する見通し。ロンドン株式市場では同日午前、こうした連携策を好感してFTSE100指数が約1%上昇した。
米国では連邦準備制度理事会(FRB)が3日に0.5%の緊急利下げを発表していた。
欧州中央銀行(ECB)も12日、独フランクフルトでの定例理事会で現在のマイナス金利をさらに引き下げるなど、対応策を発表するとの観測が強まっている。