米シアトル市が「ゴーストタウン」に、飲食店は生き残りに必死

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シアトルの飲食店は、新型肺炎による観光客の減少などで売り上げが落ち込んでいる/CNN

シアトルの飲食店は、新型肺炎による観光客の減少などで売り上げが落ち込んでいる/CNN

(CNN) 米国で最も多くの新型コロナウイルスの感染者が出ているワシントン州。同州の大都市シアトルの飲食店は、新型コロナウイルスによる観光客の減少などで売り上げが落ち込むなど打撃を受けており、生き残りに必死だ。

シアトル市内の観光客でにぎわっていた地域も今ではゴーストタウンのように人けがない。

パン店の経営者はCNNの取材に対し、1年前、2年前と比較すると、市場を訪れる観光客や店の売り上げが少なくとも50~70%減少したと語った。

米国で最初に新型コロナウイルスの感染が確認された男性はシアトル近くに住んでいた。ワシントン州での死者数は24人と米国では最多。感染者の数も10日午後の時点で280人超とこちらも最多となっている。

業界団体によれば、シアトル市にある多くのレストランの先週の売り上げは40%の減少を見せた。

営業を続けようと、レストランではさまざまな取り組みが行われている。

一部の店舗では、新型コロナウイルスに感染するリスクを避けるための在宅で勤務している人たちの需要を満たすため、テイクアウトを採用した。別のレストランでは、扉の前に食べ物を置いておく「非接触式」の配達を行っている。

こうした特別な措置以外にも需要の減少を受けた営業時間の短縮や一時的な休店も行われている。

ワシントン州知事は10日、新型コロナウイルスによって打撃を受けた労働者や企業に対する新しい救済措置を発表した。隔離や新型コロナウイルスに感染した従業員によって営業時間の短縮や休店が必要となった職場が失業給付金を受け取れるようにするものだという。

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