独ルフトハンザ航空が特別便、国境混乱の英国へ生鮮品送る

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フランスへ渡るために新型コロナの検査を待つ約3000台の車両/Dan Kitwood/Getty Images

フランスへ渡るために新型コロナの検査を待つ約3000台の車両/Dan Kitwood/Getty Images

(CNN Business) ドイツのルフトハンザ航空は23日、フランスとの国境で混乱が生じている英国に対して、果物や野菜を搬送する特別便を運航した。

ルフトハンザの広報担当はCNN Businessの取材に対し、ボーイング777型フレイターを使って、生鮮食品80トンを独フランクフルトから英ドンカスター・シェフィールドへ搬送したと明らかにした。ルフトハンザは運送会社と連携してエジプトなどからの食料品を英国のスーパーマーケットに供給した。

英国では、今月20日にフランスとの国境が閉鎖されたことを受けて、スーパーマーケットなどの業界が対応に追われている。英政府が、より感染力の強い新型コロナウイルスの変異種について、ロンドンや周辺で「制御不能」の状態にあると警告したことが引き金となって、貨物便の大動脈である英南部とフランスとの国境が閉鎖されていた。

フランスと英国は22日にフェリーふ頭や鉄道の再開で合意したが、23日午前の時点で依然として少なくとも3000台のトラックが立ち往生している。移動には新型コロナウイルス検査で陰性となることが必要だが、運転手は検査を待っている。

英スーパーマーケット大手のテスコやセインズベリーは先に、ふ頭の混乱が早期に解決されない場合には、レタスやブロッコリー、カリフラワー、かんきつ類の果物など一部の生鮮食品について品不足に陥り始める可能性があると明らかにしていた。

業界団体の英小売協会(BRC)は、国境が再開した今、トラックを再び素早く動かし始めることが重要だと述べた。未処理案件が片付き、供給網が通常の状態に戻るまで、一部の生鮮食品の安定供給に問題が生じる可能性があるという。

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