「鮭魚」に改名する人が続出、スシローの無料キャンペーンで 台湾
(CNN) 台湾で無料のすしを食べたいがために、「鮭魚」の文字を含んだ名前に改名申請する人が続出している。申請の急増を受けて台湾内務省は17日、安易な改名に対する注意喚起を行った。
台湾の法律では3度までしか改名が認められていない。つまり、理論的にはそのままの名前を使い続けなければならなくなることもある。
台湾中央通信によると、発端は回転ずしチェーンのスシローが15日、名前の中に「鮭魚(中国語でサケの意味)」の文字がある人は、無料ですしが食べられるというキャンペーンを発表したことだった。身分証明書で本名確認できることが条件で、一緒に来店した客も5人まで無料とした。
これをきっかけに台湾全土の世帯登録局で改名申請が相次ぎ、100人近くが改名登録を行った。キャンペーン期間は18日までだった。
スシローはフェイスブックを通じ、名前の中に「鮭」「魚」のいずれかの文字がある人も割引対象になると宣伝していた。
報道によると、17日に改名した男性は、無料キャンペーンの恩恵を受けたら元の名前に戻すつもりだと話した。
世帯登録局の職員が説得して改名を思いとどまらせた男性や、過去に1度改名したことがあるのに「鮭魚」に改名した男性もいたと伝えられている。