中国警察、海航集団トップを拘束 犯罪の疑いで「強制措置」
北京/香港(CNN Business) 中国警察が同国の複合企業、海航集団(HNAグループ)の陳峰・董事長と譚向東・最高経営責任者(CEO)を拘束したことが28日までに分かった。同社が明らかにした。
24日に出された短い声明の中でHNAは、海南省警察が「強制措置を取った」と説明。両氏に対して犯罪の疑いがかかっているという。
具体的にどういった法律違反を犯したとされているのかは言及していない。中国の司法システム上、警察は「強制措置」に続いて正式な逮捕を行うのが通例だ。
一時は強気の企業買収や投資で知られたHNAだが、今年経営破綻(はたん)に陥っていた。上記の声明では傘下の企業について、「安定的に秩序正しく運営されており、再編業務を法に従って進行中」だとしている。そのうえでこれらのビジネスに影響が及ぶことは一切ないと述べた。
中国外務省の報道官は27日、HNAの幹部について記者団から質問を受けたが、譚CEOのことも同氏の拘束のことも関知していないと答えた。