釈放されたファーウェイCFO、中国に帰国 英雄として歓迎受ける

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飛行機から降りて手を振る孟晩舟・最高財務責任者(CFO)=26日、深セン宝安国際空港/Jin Liwang/Xinhua/AP

飛行機から降りて手を振る孟晩舟・最高財務責任者(CFO)=26日、深セン宝安国際空港/Jin Liwang/Xinhua/AP

香港(CNN Business) カナダの自宅で3年近く拘束されていた中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)が25日夜、帰国した。送還をめぐって長引いた米国との闘争は幕を閉じたが、中国では国家的プライドの高揚が誘発され、釈放は中国政府にとっての外交的勝利と捉えられている。

孟氏は、対イラン制裁違反に関連する詐欺容疑で米連邦検察によって指名手配され、2018年12月にカナダ・バンクーバーで逮捕された。中国政府はこの件について、トランプ前政権による政治的な逮捕劇だとし、繰り返し釈放を要求していた。

孟氏をめぐる法廷闘争は、とりわけ同氏の逮捕後に中国がカナダ人2人を拘束して以降、中国と米・カナダ関係の緊張を招いた。

孟氏と米司法省は、22年後半まで米国での訴追を延期する司法取引で合意。これを受けて孟氏は24日に帰国を認められた。同氏の釈放から数時間後、中国当局によって拘束されていたカナダ人2人も解放された。

孟氏は25日夜、華為技術の本社がある中国南部の都市深センに、政府が手配した飛行機で到着。レッドカーペットが敷かれるほどの歓迎ぶりを受けた。

横断幕を掲げるなどして、孟氏を歓迎する人々/Visual China Group/Getty Images
横断幕を掲げるなどして、孟氏を歓迎する人々/Visual China Group/Getty Images

赤いドレスを着用し、マスクを外した姿で機内から現れた孟氏は、国旗を振りながら「お帰りなさい」と叫ぶ100人超の群衆に向けて手を振った。

孟氏はその後、滑走路に集まった人々に向けて短い演説を行い、「私はついに帰ってきました」と話し、「偉大なる母国」および共産党、そして特に習近平(シーチンピン)国家主席に対して感謝の意を示した。

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