米個人消費支出、11月は前年同月比5.7%増 39年ぶりの伸び
ニューヨーク(CNN Business) 米商務省の経済分析局が23日発表した11月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比5.7%増となり、1982年7月以来の上昇率を示した。
PCE物価指数は連邦準備制度理事会(FRB)が重視する指数で、FRBの政策決定の材料となる。
ここ1年で急騰した食品とエネルギー価格を除いた場合、PCEは前年同月比4.7%増と83年以来の伸びだった。
年末の前に物価高騰が終わると期待していた人には残念な結果だが、物価がピークを迎えた可能性はある。
調査会社アクション・エコノミクスのチーフエコノミスト、マイク・イングランド氏は顧客向けのメモで、「年末にかけてエネルギー価格がやや下落している状況を踏まえると、11月と12月の総合指数が天井になるのではないか」と指摘した。
実際、11月の前月比の物価上昇率はやや減速し、10月の0.7%に比べ0.6%にとどまった。変動の大きい食品とエネルギー価格を除いた物価上昇率は前月と同じ0.5%だった。