機内で暴行、客室乗務員顔面に大けが 乗客が罪状認める 米司法省
(CNN) 米司法省は、サウスウエスト航空の旅客機内で今年5月に客室乗務員を殴ったなどとして起訴された女が、客室乗務員の業務妨害の罪状を認めたと発表した。
先月成立した司法取引によると、ビビアナ・キノネス被告(28)はカリフォルニア州サクラメント発サンディエゴ行きのサウスウエスト便の機内で5月23日、着陸に備えてシートベルトを締め、テーブルを元に戻してマスクを正しく着用するよう、客室乗務員から指示された。
指示した乗務員が自分の座席に戻ったところ、キノネス被告は自分の携帯電話でこの乗務員の動画を撮影し始めたとされる。キノネス被告は再び近づいてきた乗務員を押しやり、暴行を加えた。
司法省によると、キノネス被告は故意に客室乗務員の顔面と頭部をこぶしで殴り、髪をつかんだことを認めている。別の乗客がこの様子を撮影した動画は瞬く間に拡散した。
男性の乗客がキノネス被告と、見るからに震えている客室乗務員の間に割って入り、キノネス被告に着席を促した。
客室乗務員は歯が3本折れて顔を縫うけがをしたほか、右腕には指の形のあざができていた。
キノネス被告は2022年3月11日に判決を言い渡される予定。20年以下の禁錮や25万ドル(約2860万円)以下の罰金を命じられる可能性がある。
米連邦航空局(FAA)には今年に入り、この事件も含めて乗客の機内での問題行動や暴力行為に関する5779件の事案が報告されている。うち4000件以上はマスク着用に関連する事案だった。