ドゥテルテ前大統領の身柄拘束、「人道に対する罪」でICCから逮捕状 フィリピン
フィリピン・マニラ(CNN) フィリピンのドゥテルテ前大統領が11日、身柄を拘束された。フィリピン政府はこれに先立ち、人道に対する罪の疑いで国際刑事裁判所(ICC)からドゥテルテ氏の逮捕状を受領したと発表していた。
ドゥテルテ氏は在任中、広範かつ過酷な麻薬取締り運動を主導した。警察のデータによれば、6000人以上が死亡したとされるが、複数の独立監視団体からは、司法外殺人の件数はさらに多い可能性があるとの見方が出ている。
フィリピン大統領府広報部は「きょう午前、国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)マニラ支部に国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状の正式な写しが届いた」と明らかにした。
ドゥテルテ氏は9日、香港で開催された選挙集会で在外住民に向けた演説を行い、11日にフィリピンの首都マニラに戻った。
大統領府の声明によれば、ドゥテルテ氏は現在、当局の拘束下にあるという。
CNNはインターポールとICCにコメントを求めている。
麻薬撲滅作戦への関与を巡る逮捕状が発行されるとの臆測が広がる中、ドゥテルテ氏は香港での集会中、ICCの捜査に強く反発する姿勢を示していた。