「ホーム・アローン2」監督、トランプ氏のカメオ出演を後悔 「なくなってほしい」
(CNN) 1992年に公開されたコメディー映画「ホーム・アローン2」のクリス・コロンバス監督は、同作品にドナルド・トランプ大統領がカメオ出演したことについて、いまだに快く思っていないとの心情を明らかにした。
「ホーム・アローン2」は、90年公開のヒット作「ホーム・アローン」の続編。コロンバス監督は15日に公開された米紙サンフランシスコ・クロニクルのインタビューで、トランプ氏の出演シーンが「頭痛の種」となっているとし、「なくなってほしい」と語った。
映画の中では、トランプ氏は自分自身を演じており、登場人物のケビン・マカリスター(マコーレー・カルキン)とプラザホテルで遭遇する。ケビンがトランプ氏にロビーの場所を尋ねると、トランプ氏がその方向を教える。
コロンバス監督は、この場面について、「カットできない」と語った。カットしてしまえば、「おそらくこの国から追い出されてしまう」からだという。「私は米国に住むには不適格だとみなされるだろう」

クリス・コロンバス監督/ Michael Macor/San Francisco Chronicle/AP/File
コロンバス監督は以前、トランプ氏がこの作品に出演した経緯について語っていた。2020年の取材では、トランプ氏が自身が出演する場合にのみ、当時トランプ氏所有だったプラザホテル内での撮影を許可したと明らかにしていた。
トランプ氏は23年にSNSへの投稿で反論した。自身は非常に忙しく、出演したくなかったが、制作側が親切で粘り強かったために出演を承諾したと経緯を説明。トランプ氏が自身の出演のためにコロンバス監督をいじめたということは事実無根であり、自身のカメオ出演が映画の成功につながったなどと主張していた。
だが、コロンバス監督はサンフランシスコ・クロニクル紙のなかで異議を唱えた。トランプ氏のカメオ出演は後年「呪い」となったと述べた。「トランプ氏は私がうそをついたといっている。私はうそをついていない。トランプ氏は私が出演をお願いしたといっているが、俳優でない人に映画に出演してほしいと頼むことは絶対にない。しかし、我々はどうしてもプラザホテルで撮影したかった」