中国経済、1~3月期は5.4%増と予想上回る成長 関税の影響はこれから

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中国東部山東省の青島の港湾に停泊したコンテナ船/STR/AFP/Getty Images

中国東部山東省の青島の港湾に停泊したコンテナ船/STR/AFP/Getty Images

香港(CNN) 中国経済は2025年1~3月期、予想を上回る成長を記録した。米国のトランプ大統領による関税政策の影響が完全に表れる前の数値となっている。

中国国家統計局が16日に明らかにしたところによると、同国の国内総生産(GDP)は1~3月期に5.4%拡大した。ロイター通信がまとめたエコノミスト予測の5.1%よりも相当力強い成長を示した。

統計局幹部は記者会見で中国経済について、好調なスタートを切った後も上向きの傾向が続いていると指摘。ただ現行の外的環境は一段と複雑かつ深刻になっており、国内需要の伸びも勢いが不十分だとの見解を示した。

統計局が発表した数値は、トランプ氏が2段階で課した計20%の関税を反映しているが、4月に発効した中国の輸入品に対する追加の「相互関税」の影響は含まない。

米国との貿易戦争が激化する中、中国経済の成長には注目が集まっている。スイス金融大手UBSのエコノミストらは15日の調査文書で、米国による関税の衝撃が中国の輸出にとって前例のない困難をもたらしているとの認識を表明。通年での中国経済の成長率を4%から3.4%に下方修正した。今後関税が維持され、中国政府が追加の景気刺激策を講じるとの想定に基づく。

先週には米投資銀行のゴールドマン・サックスも、25年の経済成長率を4.5%から4%に、26年の成長率を4%から3.5%にそれぞれ下方修正した。

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