モスクワに大規模ドローン攻撃、米・ウクライナ協議の直前に
(CNN) ロシア国営タス通信は11日、首都モスクワがドローン(無人機)による「大規模な」攻撃を受けたと伝えた。
ロシア側は「敵」からの攻撃だと発表した。この表現はウクライナを指してよく使われる。
事実が確認された場合、モスクワへの攻撃としてはロシアのウクライナ侵攻開始以来で最大級の規模と位置付けられる。
タス通信はロシア当局者らの話として、モスクワへ向かって飛ぶドローン少なくとも337機が撃墜され、同市周辺で少なくとも1人が死亡、3人が負傷したと報じた。モスクワのソビャーニン市長によれば、落下した残骸で複数の建物が損傷した。
ロイター通信はロシア航空監視機関の話として、モスクワ市内の2空港が安全上の理由で閉鎖を余儀なくされたと伝えた。
この日はサウジアラビアで、米国のルビオ国務長官、ウォルツ大統領補佐官らと、ウクライナの大統領補佐官、外相、国防相が協議する予定。
モスクワでは今まで、ウクライナによる昨年11月の攻撃が最大規模だった。この攻撃ではロシアがウクライナのドローン34機を撃墜したと発表。女性1人が負傷、家屋2棟が炎上し、上空が一時閉鎖された。
昨年9月にも、ロシアがモスクワ近郊でウクライナのドローン少なくとも20機を撃墜したと発表し、少なくとも1人が死亡していた。