ウクライナ大統領、空と海での停戦の可能性を示唆 米国との協議控え
(CNN) 来週開催が見込まれているウクライナと米国の協議に先駆け、ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアとの停戦について、空と海の戦域での合意が可能だとの見方を示唆した。
ウクライナ問題を話し合った欧州連合(EU)の首脳会談の後、ゼレンスキー氏は文書の中で欧州首脳と戦争終結に向けた「実践的な提案を準備している」と明らかにした。
その記述によると、第一の優先事項となる可能性があるのは空と海での停戦を完全に制御された状態で確立することだという。空での停戦はミサイル、長距離ドローン(無人機)、エネルギー関連施設などの民間インフラへの爆撃を停止することを指す。また海での停戦は、黒海での全軍事作戦の中止を意味する。それによって平穏かつ安全な航海が保証されるとゼレンスキー氏は書いている。
同氏はまた、来週サウジアラビアのムハンマド皇太子と会談する予定だと述べた。事情に詳しい情報筋によると、ウクライナと米国の代表団はサウジアラビアで戦争終結に向けた協議を行う。
ゼレンスキー氏は「我々はこれらの段階を序章として、より広範で包括的な解決を実現しようと考えている」「戦争は可能な限り早期に終結しなくてはならない。ウクライナは米国や欧州の提携国と共に平和に向けて常時協力する用意がある」と続けた。