中国と意思疎通の回線開くことが重要 米商務長官
(CNN) レモンド米商務長官は3日、CNNの取材に答え、米中間の経済関係は互恵的なものであり、それを維持するには意思疎通のための回線を開くことが重要だと述べた。
レモンド氏はこのほど、4日間にわたる訪中を終えた。レモンド氏は訪中した米国の閣僚としては今年に入り4人目。商務長官の訪中は5年ぶりだった。レモンド氏の訪中で重要な点は、厳しい姿勢を維持しつつ、オープンな対話を行うことだった。
レモンド氏は、話し合わないことが、状況の激化や誤算、誤解を招くという事実を知っていると指摘。そうしたことは米国の労働者や国家安全保障にとっても良くないとし、「話し合いやコミュニケーションが弱さの表れだという前提を受け入れない」と述べた。
レモンド氏は、7000億ドル(約102兆円)規模の二国間関係を発展させることが両国にとってだけでなく世界経済にとっても価値のあることだと繰り返し指摘した。米中関係にとって不和の原因となっているのは、自動車やスマートフォン、高度なコンピューターや兵器システムに使われる半導体をめぐる貿易摩擦だ。
レモンド氏は、毎年中国に対して数十億ドルの半導体を出荷しており、それは米経済や米企業にとって良いことで、今後も継続するとの姿勢を示した。一方で、「我々がやろうとすること、妥協しないことは、中国が軍事利用を望む、最も洗練され、最も強力な半導体の中国への売却を阻止することだ」と述べた。