ロズウェル事件から65年、恒例のUFOイベントにファン集結
(CNN) 米ニューメキシコ州ロズウェル北部に謎の物体が墜落したロズウェル事件から65年。今年も恒例のUFOフェスティバルが開かれ、宇宙人説を信じる人も信じない人も含めて、UFOファンや科学者、医師、技術者など各国から集まった参加者が熱い論議を交わした。
1947年に起きた事件をめぐっては、ロズウェル陸軍飛行場(RAAF)が当初、「空飛ぶ円盤」が回収されたと発表。その翌日になって、回収されたのは気象観測のための気球だったと訂正が出た。
今年のフェスティバルは、市と国際UFO博物館が主催する2つの記念イベントのほか、UFO研究で有名な著名人や作家の講演、記念グッズの販売、コスプレ大会、パレードなどでにぎわった。期間中のUFO博物館入場者は4000人を超えた。
ロズウェルが気に入ってロサンゼルスから転居してきたという夫婦は「ロズウェルに来たのは宇宙人に誘拐されて調べられたかったから」と冗談を飛ばす。コミックや雑誌、土産物の販売で生計を立て、ロズウェルでの生活を楽しんでいるという。
23年前からロズウェル事件を研究しているドン・シュミット氏は1995年以来、毎年フェスティバルで講演してきた。参加者は毎年、関係者の新たな証言や、死を前にした告白の話などを楽しみにしているという。
やはり事件について調査を続けている原子物理学者のスタントン・フリードマン氏も「(ロズウェル事件は)宇宙版の『ウォーターゲート事件』と言える。政府は事実関係について4度も違った説明をしてきた」と力説する。
1947年7月に起きた事件の真相は何だったのか――。UFOフェスティバルが続く限り、論議が尽きることはなさそうだ。