コスタリカ高官、下着姿がネットに流出し解職 プライバシー論議に
(CNN) 中米コスタリカの政府高官が下着姿でベッドに横たわる映像がインターネットに流出し、次官職を解職された。この問題がきっかけとなり、公務員などのプライバシーをめぐる論議が浮上している。
職を失ったのは、2006年以来、文化・青年省の次官を務めてきたカリナ・ボラニョス氏(39)。下着姿でベッドに横たわり、恋人とみられる相手に向かって「心から愛してる。すべてはあなたのもの」などと話しかける映像が流出した。この映像は動画共有サイトのユーチューブで31日までに37万回以上再生されている。
マスコミの報道やソーシャルメディアへの書き込みが集中したことを受け、文化省は30日、ボラニョス氏の辞任を発表。「出回った映像は私生活に関連したものであって、職務とは無関係だが、私的局面においてこれと向き合うことができるよう、解職とした」と述べ、大統領の承認も得たと言い添えた。
ボラニョス氏は31日、CNNスペイン語放送の取材に応じ、問題の映像は2007年に撮影したもので、自宅に防犯カメラを設置するために雇ったコンピューター技術者の男に盗まれたと話している。
男は映像を公表しないことと引き換えに金銭を脅し取ろうとしたといい、「夫は議員で私は次官という立場に付け込まれた」とボラニョス氏は語った。結果的に映像が流出したことについて「特に若い人たちには謝りたい。しかし私が恥ずべきことは何もなく、不正が行われたと思っている」と胸の内を明かした。