好みの車体の色は「白」が首位 次に黒、シルバーなど 米国
(CNN) 米の自動車塗料企業PPGは10日、車を昨年購入した米国人が選んだ車体の色彩で白が21%を占めて首位だったと報告した。白を好む比率は約10年前と比べ同水準だった。
2位は黒の19%、シルバーとグレーのそれぞれ16%が続いた。逆に人気がなかったのは緑の2%などだった。
世界的に見た場合は、白が22%とトップで、シルバーが2位で20%、黒19%、グレー12%、赤9%、青7%、緑2%でその他が1%だった。
同社の報告書によると、スポーツカーやスポーツ用多目的車(SUV)、最高級車を購入する顧客は低価な車を買う層に比べ適切な色の選択をより重視していた。
PPGは、顧客が選ぶ車体の色彩は他の製品のデザインにも影響を与えているとも主張。同社によると、製品のデザインにおいて最初の留意事項の1つは色の選択で、携帯電話から大型の家庭用機器までの日常生活品の分野で自動車業界の動向を踏まえた色彩の採用が増えているという。
自動車用に開発された色彩の範囲は文化、ファッション、内装、色の人気度、新たな塗料技術などに左右され続けているとも指摘。PPGは2015~16年型モデルのデザインに当たってカーデザイナーに計64色の車体の色を準備。緑色をにじませたシルバーメタリックやシルバーと赤紫色を混合させた色などが含まれている。
顧客は選択出来る色の種類がより豊富なことを望んでいるが、好みの色については過去約10年で大きな変化はなかったことがうかがわれる。化学企業大手デュポン社が2004年に実施した車体の色彩に関する調査によると、好みの色は白、シルバー、グレーが上位に入っていた。