ロシア隕石、湖底から巨大破片を回収
(CNN) ロシア南部チェリャビンスク州の上空で今年2月15日に爆発、落下した隕石(いんせき)騒ぎで、同国メディアは19日までに、回収された中では最も大きな隕石とみられる破片をチェバルクリ湖底から引き揚げたと報じた。
タス通信によると、表面が黒色の破片の重さは少なくとも570キロ。直径は約152センチメートル。潜水士による引き揚げの様子は16日、テレビで実況中継された。
ロシア通信は、この破片が重過ぎたためか計量器が壊れたとも伝えた。チェリャビンスク大学の研究者は、重さが500キロ以上あるならこれまで発見された隕石で最重量の1つとなる可能性があると指摘した。
構成物質の分析など多種の調査を進め、隕石とみられるこの破片が宇宙で誕生した経緯を調べる予定。ロシア通信によると、科学者らによる研究調査が終了した後、地元の博物館に展示される予定。
チェリャビンスク市上空で爆発した隕石は大気圏突入前の重さが約1万トン、直径は約18メートルとされ、爆発の規模は核爆弾約30個に相当すると推定された。シベリアのツングースカで1908年、広大な森が破壊された爆発以降、最大規模の隕石落下とされた。