シャトル後継、ボーイングとスペースXを選定 米NASA
ニューヨーク(CNNMoney) 米航空宇宙局(NASA)は16日、国際宇宙ステーション(ISS)への人員輸送の委託先として、米航空宇宙大手ボーイングと米宇宙ベンチャーのスペースXを選定したと発表した。
NASAは2011年のスペースシャトル退役以降、ISSとの間の有人飛行をロシアの宇宙船ソユーズに頼ってきた。
契約規模は総額68億ドル(約7300億円)で、このうち42億ドルがボーイング、26億ドルがスペースX。ソユーズの使用には1座席当たり7000万ドル、年間6座席分を支払っていた。
ボーイングはこれを受け、フロリダ州のケネディ宇宙センターにある施設で7人乗りの宇宙船「CST―100」を3機製造する。
スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「非常に光栄だ」と述べた。同社の無人宇宙船「ドラゴン」は12年、民間機として初めてISSへの物資補給を開始している。
NASAは安全で費用効率の高い有人宇宙飛行の実現に向け、14億ドルの予算をかけて民間企業への助成を進めてきた。両社との契約もこの計画の一環と位置付けられる。