小さな町を軍用ヘリ6機が電撃訪問? 住民大喜び
(CNN) ポーランド北部にある人口約1600人の小さな町グルータに9日、軍用ヘリ6機が突然飛来し、空き地に着陸した。
グルータは、ポーランドに隣接するロシアのカリーニングラード州からわずか161キロしか離れていない。ウクライナを巡って北大西洋条約機構(NATO)とロシア、ポーランドの緊張が高まる中で、住民が不安に駆られたとしても無理はなかった。
しかし着陸したヘリコプターは米陸軍の「ブラックホーク」6機と、タンデムローター式の「CH47チヌーク」1機だったことが判明。ポーランド軍の広報がブルームバーグニュースに語ったところでは、リトアニアで行われたNATOの演習に参加してポーランドの基地に戻る途中、悪天候に見舞われてグルータの空き地に着陸したという。
これを聞きつけた住民が続々と現場に集まって来て、米兵たちと談笑したり、一緒に写真を撮ったりして楽しんだ。
市のウェブサイトには「(チヌークの)要塞のような姿をこんなに近くで見られるなんてすごい」と書き込まれ、住民も兵士やヘリと一緒に写した写真を投稿した。
市長は「ありがたいことに米国人だった」とコメント。「今になって思えば、食事でも出してあげればよかった。でも私たちはびっくりしていたし、兵士たちには時間がなかった」ともてなしができなかったことを悔やんだ。