宇宙ヤモリと宇宙バエの運命は? ロシア衛星で実験
(CNN) ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)が無重力状態での繁殖行動について調べるため、ヤモリやハエを乗せて宇宙空間へ送り込んだ衛星でトラブルが発生していたことが分かった。
衛星「フォトンM4」はヤモリ5匹を乗せて7月19日に打ち上げられた。5匹のうち4匹はメス、1匹はオス。衛星にはカメラも搭載され、2カ月にわたって地上からヤモリたちの様子を観察する計画だった。
ところが軌道を何度か周回した後に衛星との通信が途絶した。数日後に通信は復旧したが、その間に生命維持装置が機能していたかどうかは確認できなかった。
ロスコスモスがこの情報を公開し始めると宇宙ヤモリはインターネット上で注目の的になり、冗談も飛び交った。
衛星は飛行継続の試みがうまくいかず、9月1日に地球に落下。ロスコスモスはヤモリが死んだことを確認した。落下地点からは、少なくとも1週間前に死んで凍結し、ミイラ化した死骸が回収された。
しかし何もかも失敗に終わったわけではなかった。同じ衛星の別の部屋に乗せられていたハエは無事生き延び、宇宙で子孫も誕生していたという。