竜巻で飛散した結婚式の写真、SNSの力で持ち主の手元に 米

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米ミズーリ州で、竜巻の後、遠く離れた場所で見つかった結婚式の写真が持ち主のもとに無事に戻る出来事があった/Lacy Rose Photography via Bonnie Hemman

米ミズーリ州で、竜巻の後、遠く離れた場所で見つかった結婚式の写真が持ち主のもとに無事に戻る出来事があった/Lacy Rose Photography via Bonnie Hemman

(CNN) 米ミズーリ州ポプラブラフを襲った竜巻で家が全壊し転居を余儀なくされた夫婦のもとに、強風で遠方に飛ばされた結婚式の写真が地域住民によって送り届けられる出来事があった。

国立気象局によると、この竜巻は風速約62メートルの強風をもたらし、何百もの家屋や事業所が損壊した。

夫のトレンドールさんとともに転居を余儀なくされたダービー・ラッソムさんは屋根全体が吹き飛ばされるなどして「自宅が全壊した」と語った。家の地下室にあったもの以外はほぼすべてのものが破壊され、わずかな身の回りの物を回収するしかなかったという。

竜巻が発生した翌朝、ポプラブラフから約160キロ離れたミズーリ州ブレイジョー付近でワイナリーのオーナーである夫婦が自宅の前庭の芝生に結婚式の写真が散らばっているのを発見した。

ふたりはフェイスブックで、写真に写っている花嫁や花嫁介添人に心当たりのある人がいないか呼び掛けた。

一方、ポプラブラフから約80キロ離れた同州マーブルヒルでは、別の見知らぬ人が田畑で結婚式の写真を見つけ、やはりフェイスブックに投稿した。

地域住民を結束させるSNSの力はすぐに発揮された。投稿から3時間も経たないうちに、人々は花嫁介添人の何人かに気付き、タグ付けを始めたのだ。かけがえのない貴重な思い出を捉えたこれらの写真は、すべて一つの場所、ポプラブラフに結びつけられていった。

この花嫁こそがダービーさんだった。

ブレイジョーで見つかった写真は約160キロもの空の旅を経て、すでにダービーさんのもとに郵送されている。マーブルヒルで見つかった写真も、送り届けられた。結婚式からは1年4カ月が経過した。

ダービーさんは「とにかくお礼を言いたい。本当に感謝している」と語った。

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