英ヘンリー王子から「嫌がらせといじめ」、慈善団体の理事長が非難

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パネルディスカッションに参加したヘンリー王子とチャンダウカ理事長=2024年4月、米マイアミ/Jason Koerner/Getty Images for Sentebale/File

パネルディスカッションに参加したヘンリー王子とチャンダウカ理事長=2024年4月、米マイアミ/Jason Koerner/Getty Images for Sentebale/File

ロンドン(CNN) 英ヘンリー王子が自身の設立した慈善団体「サンタバリー」のパトロン職を共同創設者らとともに辞任したことをめぐり、同団体の理事長は30日、テレビ番組のインタビューでヘンリー王子から「大規模な嫌がらせといじめ」を受けていると非難した。

チャンダウカ理事長は、ヘンリー王子が25日にチャンダウカ氏やその周囲に知らせることなく、損害を与えるニュースを外界に公表することを許可したと語った。同氏は「その攻撃が私やサンタバリーに所属する540人とその家族に何をもたらしたか想像できるだろうか」「これは大規模な嫌がらせといじめの事例だ」と訴えた。

団体の理事やパトロンに近い情報筋によると、ヘンリー王子らは「この公表を完全に見越しており、それを念頭に置いて(辞任という)集団決定に至った。彼らは慈善団体のために辞任を固く決意しており、真実の裁定を待ち望んでいる」という。

情報筋はまた、メディアのほうが団体よりも先に辞任について知らされたというチャンダウカ氏の主張に反論。ヘンリー王子と共同創設者であるアフリカ南部レソトのセーイソ王子は今月10日に会長と理事に辞表を送ったと述べた。

一方でサンタバリーは声明でCNNに対し、「幹部の一部は理事に代わって署名された書簡は見た」が、王子らからの辞表はなかったとしている。

チャンダウカ氏は29日に公開された別のインタビューで、ヘンリー王子とセーイソ王子は「組織を破綻(はたん)させてから救出に来たいと考えている」と語った。

争いの詳細は不明だが、チャンダウカ氏はフィナンシャル・タイムズ紙に対し、団体の英国拠点のスタッフと、レソトとボツワナのスタッフの間で摩擦があったと述べている。これは団体を変革し、意思決定機能を南アフリカの指導者に移そうとする同氏の取り組みがきっかけだったという。

ヘンリー王子は、母の故ダイアナ元妃を追悼して2006年にサンタバリーを設立。同団体はレソトとボツワナでエイズに感染した若者を支援することを目的としている。

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