「ナチスの金塊列車発見」 ポーランドの研究チームが異論
(CNN) 大量の金塊を積んだまま70年前に消えたナチス・ドイツの列車を巡り、この列車を見付けたとする財宝探しのグループと、列車はないとするポーランドの研究チームが異なる主張を展開している。
ポーランドのトンネルの中にこの列車の痕跡を見付けたと発表した財宝探しグループは15日に記者会見を開き、改めて「列車とトンネルは存在する」と強調した。
一方、クラクフ科学技術大学の研究者は記者団に対し、「トンネルはあるかもしれないが、列車はない」と語った。
両者とも調査には地中探知レーダーを使用。クラクフ大学の研究チームはこれに加えて磁気装置や地中貫通装置を利用した。
列車は第2次世界大戦が終わりに近付いていた1945年、旧ソ連がナチスに迫る中で消息を絶った。地元に伝わる話では、列車は当時ドイツ領だったブロツラフを発ったまま、目的地に到着しなかったとされる。
目的地周辺には戦争中に多数のトンネルが建設され、戦後に封鎖されており、そうしたトンネルのどこかに列車があるとうわさされている。
列車に積まれていた金塊には時価100万ドル以上の価値があると言われる。財宝探しグループはその10%を要求しているという。
ただし列車に積まれているのが金塊とは限らない。不発弾が存在する可能性や、トンネル内にたまったメタンガスが爆発する危険も指摘されている。