がれきに埋もれ9日間、犬の救出に歓声 イタリア地震
(CNN) イタリア中部地震の被災地で、がれきの下から9日ぶりに1匹の犬が救出されたことが4日までに明らかになった。
地震で甚大な被害を受けたアマトリーチェで、がれきの下から聞こえる鳴き声に救助隊員が気づいた。倒壊した家に住んでいた夫婦の愛犬、ゴールデンレトリバーの「ロメオ」だった。
飼い主が「ロメオ、おいで」と声をかけると、ロメオはしっぽを振りながらゆっくりと現れ、周囲の人々から大きな歓声が上がった。消防当局が2日の救出劇の映像を公開した。
崩れ落ちた鉄骨の下にできた空間で、奇跡的に助かったようだ。救助隊員が赤いバケツで水を与えた。ロメオの健康状態は良好とみられる。
隊員らはロメオのようなケースがほかにも見つかることを願いながら、今も24時間態勢で作業を続けている。
被災地にはこれまでに消防要員1044人、車両571台が出動している。地震による死者は290人を超えた。多くの建物が倒壊し、家を失った住民は数千人に上る。ロメオにも新たな家が必要だ。