5歳少女が英首相に「モノ申す!」 貧困対策の強化訴え
(CNN) 英コベントリー在住の5歳の女の子が英国のメイ首相に対して、身近にいるホームレスの窮状を強い口調で訴える動画がネットに投稿され話題を集めている。政府の対策が不十分であると厳しく糾弾するその様子は、声の張りから表情、身振りに至るまで、まさに大人顔負けの迫力だ。
動画に登場するブルック・ブレアさん(5)は、周囲で目にするホームレスのあまりの多さに長い間憤りを感じていた。あるとき、母親に誰が英国の「責任者」なのか質問し、その人に自分の言いたいことを伝えようと決めた。
動画の中でブレアさんはメイ首相に直接呼びかけ、ホームレスが暮らしている現場に行ってみるべきだと主張。5歳の自分にはホームレスの人たちに食事や住宅を提供するだけのお金がないとした上で、「あなたはたくさんのお金を持っているのだから、その一部を人々のために役立てなくてはならない。それこそがあなたのするべきことだ」と訴えた。
さらにブレアさんは「この国は争いばかり」「本当に頭にきている」とも発言。母親によると、地球環境やごみ問題についてもメイ首相に話したいことがあるという。
この動画はユーチューブで3万回以上再生され、フェイスブックではそれを上回る数のユーザーが視聴している。ネットではブレアさんの一連のコメントが本人の意思によるものなのかどうかを疑う声が上がる一方、その勇敢さを称える書き込みも見られた。ブレアさんの母親はCNNに対し、動画の投稿がブレアさん本人の思い付きだったと明言している。