米軍機が遭遇した未確認飛行物体、新たな映像公開
ワシントン(CNN) 米軍の戦闘機が遭遇した未確認飛行物体(UFO)とされる新たな映像が、このほど研究団体によって公開された。米国防総省は昨年、過去にUFO研究のためのプロジェクトが存在していたことを認めている。
この映像は、国防総省のUFOプロジェクトを主導した元高官などでつくる団体が9日に公開した。同団体によると、映像は米軍の戦闘機「FA18スーパーホーネット」がとらえたもので、「高速飛行する未確認飛行物体」が映っているという。
国防総省はこの映像についてコメントを避けた。同団体によれば、情報公開法に基づいて請求すれば、誰にでも入手可能だという。
国防総省のUFO研究については、昨年、海軍のパイロットが未確認飛行物体に遭遇した際の映像2本が公開されていた。
国防総省のUFOプロジェクト責任者だったルイス・エリゾンド氏は12日、今回の映像について、国防総省がUFOに関する資料をもっと大量に保有していることがこれで裏付けられたと述べ、この問題について公に論議する必要性が一層強まったと指摘した。
同団体は「正規の手順」を経て映像を入手し、国防総省も公開を認めたと説明している。
昨年公表された2本と今回の映像は、米軍機の位置やパイロットの存在、物体の形状といった特徴が「不気味なほど似ている」とエリゾンド氏は指摘。宇宙から来た物体とは限らないが、あらゆる可能性を排除できないと述べ、たとえ外国の航空機だったとしても警戒が必要だと話している。
航空機に詳しい専門家のデービッド・スーシー氏は、映像に映った物体に放熱の形跡がないことには特に驚いたといい、「私の中では説明がつかない」と語った。