車で崖から落下し1週間、女性を救出 ホースで水吸い上げ生き延びる
(CNN) 米カリフォルニア州の家族に会うために車で移動していた米オレゴン州の女性が消息を絶ってから1週間後に崖の下で生きて発見される出来事があった。女性は乗車中に崖から約60メートル落下し、破損したスポーツ用多目的車(SUV)から抜け出すことはできたものの、その場所から移動できず、ラジエーターのホースで近くの小川から水を吸い上げることで生き延びたという。
カリフォルニア州モントレー郡の保安官事務所によれば、オレゴン州ポートランド在住のアンジェラ・ヘルナンデスさん(22)は肩をけがしたものの、歩いたりしゃべったりすることはできるという。
ヘルナンデスさんはポートランドから南カリフォルニアに住む家族に会うため車で移動していた。7月5日の午後10時ごろ、疲れたので、カリフォルニア州サンマテオ郡の食料品店の駐車場で車内泊するという連絡があった。
6日午前8時ごろ、ヘルナンデスさんは家族に向けてドライブを続けると連絡をした。その後、連絡が途絶え、携帯電話に連絡しても留守番電話につながるようになった。
家族から連絡が途絶えたとの通報があり、法執行機関が捜索を始めた。当局によれば、ヘルナンデスさんはSNSの更新頻度が高く、連絡が取れないことはまれだったとしている。
モントレー郡での上空からの捜索は深い霧のため数日にわたって難航した。
13日になり、カリフォルニア州ビッグサーを歩いていた2人が崖下にSUVの残骸を発見し、キャンプ場に戻ると警察に通報した。
保安官事務所によれば、車は約60~76メートル崖を落ち、一部は水につかっていた。ヘルナンデスさんは車両から抜け出すことは出来たようだったが、現場は岩場で周囲から隔絶されていたという。
保安官事務所は食料を持っていたかどうかは明言しなかったが、ヘルナンデスさんは車のラジエーターのホースを使って近くの小川から水を入手し、生き延びたという。