E・マスク氏、タイ洞窟救出に貢献の専門家を罵倒 ミニ潜水艦批判され
ニューヨーク(CNNMoney) タイ北部のタムルアン洞窟に閉じ込められていた少年らが無事救出された件に関連し、米起業家イーロン・マスク氏は15日、自身の「ミニ潜水艦」を批判した洞窟専門家を「小児愛者」などと罵倒した。
マスク氏の罵倒の対象となったのはタイ在住の英国人バーノン・アンズワース氏。同氏は洞窟での少年12人とサッカーコーチの救出作戦に貢献した。マスク氏が救出用としてミニ潜水艦を建造したことについては、「宣伝のためのスタンドプレー」と評していた。
これを受け、マスク氏はツイッターでアンズワース氏を「小児愛者」と形容。このツイートは現在削除されている。
マスク氏の発言の正しさを示す情報はなく、その主張を裏付ける理屈や証拠も提示していない。
アンズワース氏は熟練の洞窟探検家で、タムルアン洞窟に関する知識により少年らの居場所の特定に寄与した。CNNとの先のインタブビューでは、マスク氏の小型脱出カプセルについて「役に立つ可能性は皆無だった」と述べていた。
マスク氏はこれを受け、根拠を示さずに批判を展開。ツイッターのユーザーからは不当な攻撃との指摘もあったが、マスク氏はさらに批判的な姿勢を強めた。
マスク氏や同氏の会社の代理人のコメントは15日の時点で得られていない。
マスク氏は今月、救出作戦が緊迫した状況を迎えるなかで自らの支援計画を発表。さらに「子どもサイズ」の潜水艦の建造と試験を行う様子を収めた写真や動画を公開するなど、ソーシャルメディアで定期的に報告を重ねていた。