世界の海で温暖化が加速、異常気象に拍車の恐れも
海水温が高くなれば蒸発量も増え、熱帯低気圧の湿度は高まる。海水温が1度上昇するごとに、大気中の湿度は7%増える計算で、フローレンスが発生した場所の海水温は平年より1.5度高く、大気の湿度は約10%上昇した。
このままのペースで海水温が上昇し続ければ、気象関連の問題がさらに増える恐れもある。
もし気候変動に対して何も対策を講じなければ、海面の温暖化のペースは2081~2100年までに、過去60年の合計に比べて6倍に加速すると研究チームは予想。一方、パリ協定の目標を達成できれば、海面温暖化のペースは2081~2100年までに半分に抑えられるとしている。
地球温暖化については国連が昨年10月に発表した報告書でも、破壊的な規模の地球温暖化を避けるために、人類が行動できる時間はあと10年ほどしかないと警告していた。