世界最高齢と見られるクロサイ「ファウスタ」 57歳で死ぬ
(CNN) 世界最高齢と見られていたタンザニアのクロサイが57歳で死んだ。
「ファウスタ」と名付けられたこの雌のクロサイを2016年から保護していたンゴロンゴロ自然保護区内の施設によると、死んだのは27日で、自然死と見られるという。
世界自然保護基金(WWF)によると、雌のクロサイは一般的に7歳頃に最初の出産をし、40~50歳まで生きるという。ファウスタは生涯出産をしなかった。
The oldest free-ranging black rhino (Fausta) dies at the age of 57 in the Ngorongoro Crater, Tanzania: It was kept in...
Ngorongoro Conservation Area Authorityさんの投稿 2019年12月28日土曜日
以前は、先月フランスで55歳で死んだと報じられたシロサイの「サナ」が、飼育されている世界最高齢のサイと考えられていた。
ンゴロンゴロ自然保護区によると、ファウスタは1965年にタンザニア北部に位置するンゴロンゴロクレーターの中で、研究者によって発見された。当時ファウストはまだ3~4歳だった。
同自然保護区の野生環境で54年間過ごしたが、2016年に健康状態が悪化し始めた。ハイエナに襲われたり、視力も低下したため、やむなく保護区内で保護下に置かれたという。
クロサイは絶滅の危機にさらされているが、その数は20世紀に激減した後、最近は増加傾向にある。
昨年、世界で最後のキタシロサイの雄「スーダン」がケニアで死亡した。