米女性、100歳の誕生日にワクチン接種完了
(CNN) 米中西部インディアナ州の女性が1日、100歳の誕生日に新型コロナウイルスワクチンの2回目の接種を完了した。会場ではスタッフが風船を飾り、歌を流して女性を迎えた。
ミルドレッド・グラスマンさんは100歳になった1日の朝、Tシャツ姿にマスクを着けて接種会場の病院へ向かった。そこで待ち受けていたのは、スピーカーから流れる「ハッピーバースデー」の歌と、パーティーハットをかぶったスタッフだった。
「びっくりして何がなんだか分からず、ただ見回すばかりでした」と、グラスマンさんは話す。
家族らによると、グラスマンさんはとても社交的な性格。自立型の高齢者住宅で暮らし、友人たちとトランプやビンゴゲームを楽しんでいたが、新型ウイルスの感染拡大でそれもできなくなり、寂しい日々を送ってきた。
そんなグラスマンさんにとって、2回目の接種そのものが「うれしい誕生日プレゼント」だったという。
会場の看護師クレア・ギャモンさんによると、グラスマンさんの1回目の接種日に2回目の予定が決まった時、ちょうど100歳の誕生日にあたると分かって、室内に歓声が上がったという。スタッフはこの日を盛大に祝おうと、クッキーや風船を用意した。
ギャモンさんはここで高齢者やワクチンを接種する仕事に「看護師として最高のやりがいを感じている」と話す。
グラスマンさんは今後、多くの人が接種を済ませてまたトランプ遊びができるようになり、遠方に住む孫やひ孫たちとも会える日を心待ちにしている。「みんな接種をためらわずに受けるべき」と話し、一部の人が抱く恐怖感についてはひと言、「ばかげていると思う」と語った。