クマの足跡とみられていた謎の化石、未知の人類の祖先のものか 研究

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研究者らは若い雌のアメリカグマからデータを取得した。右は雄のクマの足跡/Jeremy DeSilva/Ellison McNutt

研究者らは若い雌のアメリカグマからデータを取得した。右は雄のクマの足跡/Jeremy DeSilva/Ellison McNutt

この足跡化石は1977年か78年、古生物学者のメアリー・リーキーによって発見された。その後、遺跡Aは完全な発掘が行われないまま埋められた。

今や有名となった遺跡Gの足跡とは異なり、遺跡Aの足跡は変わった形状で、片方の足が体の正中線を横切ってもう片方の足の前方に着地する「クロスステップ」という歩き方を示唆している。

ひとつの説明として当時、2本脚で歩くクマが残した足跡との説が浮上したが、リーキーは不規則な歩き方のホミニンのものである可能性にも言及していた。研究者はどちらの説明にも納得しなかったが、最終的に、遺跡Aの足跡は十分な説明がなされないまま忘れられる結果になったという。

デシルバ氏らはクマ説に疑問を投げかけるデータを収集した後、遺跡の再発掘に踏み切った。もともとの足跡化石を調査した上で、アメリカグマやチンパンジー、ホモサピエンスの足跡と比較するなどした結果、ホミニンのものである可能性が示された。

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