猫による住宅火災、3年間で100件超 韓国当局が注意呼びかけ
ソウル(CNN) 韓国の首都ソウルの消防当局は、ペットの猫によって発生した火災が過去3年間で100件超に上るとして、飼い主に注意を怠らないように呼び掛けた。
ソウル消防災難本部は先月30日、声明を発表し、2019年1月~昨年11月の住宅火災計107件が猫によって引き起こされていたことを明らかにした。同本部によると、猫が電気コンロの電源を入れたことで火災が発生したと考えられている。タッチ感応式のボタンに猫が飛び乗り、電気コンロの電源が入ってしまう可能性があり、過熱すると出火につながり得る。
また一連の火災で4人が負傷しており、発生件数の半数超は、飼い主の外出時に起きたとしている。
同本部の当局者は「猫に関連した火災はここ最近、発生し続けている」と述べ、「留守時に火が燃え広がり得るので、ペットを持つ家庭は特別な注意を払うよう勧める」とした。
同本部はまた、猫の飼い主に対して、ペーパータオルのような可燃物をコンロから離すよう助言するとともに、火災のリスクを防ぐため、自動ロック機能付きの電気コンロを使用することを勧めている。
同本部によるとソウルでは、ペットに関連する住宅火災は増加しており、19年1月~9月にそうした火災が31件発生。16年はわずか8件で、著しい増加を見せており、その大半は猫が引き起こした。
動物愛護団体「米国人道協会」によると、米国では毎年、ペットを原因とする火災が約1000件起きているという。同団体は安全対策として、コンロのノブにカバーをかけたり、ノブを取り外したりする方法などを勧めている。