ノキアの「バナナフォン」、22年ぶりに復活

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本体のカーブが特徴的なノキアの「8110」が22年ぶりに帰ってきた=HMD提供

本体のカーブが特徴的なノキアの「8110」が22年ぶりに帰ってきた=HMD提供

ロンドン(CNNMoney) フィンランドの新興企業HMDは27日までに、ライセンスを有する携帯電話会社ノキアがかつて手掛けた「8110」の復刻版を発表した。

独特のカーブを描く形状から「バナナフォン」の愛称で呼ばれた同モデルのオリジナルは1996年に発売。映画「マトリックス」の劇中に登場したことでも知られる。

HMDの声明によると今回の新型は黄と黒の2色を用意し、価格は79ユーロ(約1万円)になる予定だ。通信規格は4Gに対応し、グーグルマップ、フェイスブック、ツイッターといったアプリを利用できる。

情報サービス大手IHSマークイットの上級アナリスト、イアン・フォッグ氏はバナナフォンの復活について「ノキアの栄光の時代が戻ってきた。ただ搭載された技術は新しいものばかりだ」と述べた。

同氏によると、8110のような従来型の携帯電話は信頼性と1度の充電での稼働時間の長さが魅力だという。8110は25日間にわたって待ち受けモードで使用することが可能だ。

ノキアはかつて世界最大の携帯電話メーカーだったが、スマートフォン時代への適応に苦しみ、米アップルや韓国サムスンといったライバルの台頭を許した。現在は通信ネットワークの技術構築に事業の軸足を移している。

HMDは2016年からノキアのブランドのライセンスを所有。17年には7000万台を超える端末を売り上げた。

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