エボラ患者2人が病院を脱出、大都市で感染拡大の恐れ コンゴ

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エボラがコンゴの大都市で感染拡大の恐れ

エボラがコンゴの大都市で感染拡大の恐れ

(CNN) エボラ出血熱が流行しているアフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)で、患者2人が病院から抜け出して、ウイルス感染拡大の不安が強まっている。医療支援団体の国境なき医師団が明らかにした。

抜け出した2人は翌日までに死亡。衛生当局は2人と接触した可能性のある人の特定を急いでいる。

国境なき医師団によると、患者2人は21日夜、家族の手を借りて、赤道州の州都ムバンダカの病院を抜け出した。

そのうちの1人は自宅で死亡して遺体は病院に戻され、安全な方法で埋葬された。もう1人は22日に病院に戻って来たが、その日のうちに死亡した。

この病院では20日にも別の患者が抜け出していたが、この患者は退院を間近に控えていたという。

ムバンダカの人口は100万人以上。患者と接触した人の人数は分かっていない。抜け出す手助けをした親類も感染した恐れがある。

ムバンダカのような大都市で感染が拡大すれば、壊滅的な事態を招きかねない。ムバンダカはコンゴ川に面した貿易の拠点として隣国と直接つながっており、首都キンシャサへは陸路と海路、空路で結ばれている。

世界保健機関(WHO)の広報は、患者と接触した全員を見つけ出す作業を続けていると説明する一方で、「残念だが予想できなかったわけではない。最期の瞬間に自宅で家族と一緒にいたいと思うのは当然だ」と患者にも理解を示した。

同国衛生省の23日の発表によると、今回の流行では8日以来、少なくとも22人が死亡した。一方、WHOでは死者27人と報告している。

WHOによれば、感染が確認された患者や感染の疑いのある患者は、死者も含めて58人に上っている。

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