両足義足のピストリウス選手に恋人殺害の嫌疑 南ア
南アフリカ・プレトリア(CNN) 両足義足で2012年のロンドン五輪に出場し、世界の注目を集めた南アフリカのオスカー・ピストリウス選手(26)に、恋人を殺害した嫌疑がかかっている。
警察によると、南アフリカの首都プレトリアにあるピストリウス選手の自宅で14日、同選手が交際していたモデルのリーバ・スティンカンプさんが射殺された遺体で見つかった。事件当時、自宅にいたのはピストリウス選手とスティンカンプさんの2人だけだったという。
警察は26歳の容疑者を拘束したと発表。15日に裁判所に出廷するという。当初は14日に出廷する予定だったが、検察が手続きに時間を要したため延期された。保釈は認められない見通し。
殺害の動機は不明だが、地元メディアは、スティンカンプさんが侵入者と間違えられた可能性があると報じた。同国は犯罪発生率が高く、強盗などに備えて自宅に武器を常備する世帯も多い。警察によると、現場からは短銃が発見された。
ピストリウス選手の広報担当者は、同選手について「警察の捜査に協力しているが、事実関係がはっきりするまでコメントは差し控える」と語った。警察も、同選手は協力的だと話している。
スポーツ用品大手のナイキは同日、ピストリウス容疑者が登場する広告をウェブサイトから削除した。