IOC理事会、レスリング除外を勧告 2020年五輪から
(CNN) 国際オリンピック委員会(IOC)理事会は12日、2020年の夏季五輪競技からレスリングを除外するよう勧告したと発表した。
IOCは今後の選考で、野球およびソフトボール、空手、ローラースケート、スポーツクライミング、スカッシュ、ウェークボード、太極拳にレスリングを加えた8競技の中から1競技を選び出し、2020年大会の競技に追加する。
この8競技については、5月にロシアで開かれる会合で、代表者が2020年大会競技としての採用を訴えるプレゼンテーションを実施。IOC理事会で1競技を推薦し、9月にアルゼンチンで開かれるIOC総会の投票で正式決定する。
米国のレスリング団体は除外勧告に危機感を強め、交流サイトのフェイスブックに「オリンピックにレスリングを残そう」と呼びかけるページを開設。「米国および世界のスポーツ界でレスリングが果たす役割の重要性を論議するチャンスはまだある」と訴えた。短文投稿サイトのツイッターにも、「#SaveOlympicWrestling」のハッシュタグが登場している。
レスリングは1896年に五輪競技となって以来、1900年のパリ五輪を除く全大会で実施されてきた。リオデジャネイロで開かれる2016年大会の競技には含まれている。
12日の理事会で中核競技として選ばれたのは、陸上競技、ボート、バドミントン、バスケットボール、ボクシング、カヌー、自転車、馬術、フェンシング、サッカー、体操、重量挙げ、ハンドボール、ホッケー、柔道、水泳、近代五種、テコンドー、テニス、卓球、射撃、アーチェリー、トライアスロン、セーリング、バレーボールの25競技だった。