ゴルフのミケルソン選手、インサイダー取引疑惑を否定 米
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)がプロゴルファーのフィル・ミケルソン氏(43)や著名投資家らによるインサイダー取引疑惑を調べているとの報道に対し、ミケルソン氏は31日、記者団の前で改めて関与を否定した。
米オハイオ州で米男子ツアー「ザ・メモリアルトーナメント」の3日目を終えたミケルソン氏は、疑惑について「何も悪いことはしていない。だからこそ(調査には)できる限り協力しているし、今後も協力する」と述べた。
また、FBIからは29日に大会初日を終えた時点で接触があったが、出場を続行することにしたと語り、「選手はゴルフコースの外で何が起きていようと、コースに集中しなければならない」と強調した。
同氏は30日、CNNへのコメントでも同様に疑惑への関与を否定し、「詳しく話せればいいのだが、この状況下では不可能だ」と説明していた。
捜査当局の情報筋によると、FBIの調査対象となっているのはミケルソン氏と著名投資家のカール・アイカーン氏、米ラスベガスのギャンブラーとして知られるビリー・ウォルターズ氏。
アイカーン氏は2011年に米家庭用品メーカー、クロロックスの株式を買い付け、直後に同社の買収案を提示した。これを受けてクロロックス株は急騰した。米ウォールストリート・ジャーナル、ニューヨーク・タイムズ両紙の報道によれば、ウォルターズ氏とミケルソン氏がこの時期にクロロックス株を買っていることから、FBIと証券取引委員会(SEC)は、買収の情報が事前にアイカーン氏からウォルターズ氏、さらにミケルソン氏に渡っていたとの疑惑を調べている。
アイカーン氏の代理人はウォールストリート・ジャーナルの取材に対し、調査については何も知らないと述べ、同氏が不正取引に関与したとの疑惑は「扇動的な憶測」だと非難した。ウォルターズ氏は同紙に「何もコメントはない」と話している。