「バンド・エイド」、エボラ対策支援の楽曲リリース
ロンドン(CNN) 西アフリカで流行しているエボラ出血熱への対策を支援しようと、U2のボノなど人気アーティストが参加するチャリティーバンド「バンド・エイド」が、シングル曲「Do They Know It’s Christmas?」を30年ぶりに収録した。
バンド・エイドはエチオピアの飢餓救済のために結成され、1984年に同楽曲をリリースした。今回収録したのは歌詞を入れ替えたリメーク版で、17日にリリース。
30年前のバンド・エイドにも参加したボブ・ゲルドフは16日、テレビでこの楽曲を初披露。「(エボラ熱を)食い止めなければならない」「これは私たちの問題です」と訴えて購入を呼びかけた。
ゲルドフは先週開かれた記者会見でも、患者の体液を通じて感染するエボラ熱の残酷さに触れ、「母が子を抱くことも、愛する者同士が励まし合うことも、妻が死にゆく夫の手を握ることもできない。でもこれは止められる」と語っていた。
参加アーティストは人気ポップグループのワン・ダイレクションやエド・シーラン、コールドプレイのクリス・マーティン、エリー・ゴールディングなど新旧の顔ぶれがそろい、30年前と同じロンドンのスタジオでレコーディングが行われた。
リメーク版の歌詞は「流れる水といえば苦い涙のしずくだけ」という部分を「愛のキスがあなたを殺し、すべての涙に死が宿る」に変更。「アフリカに雪は降らない」という歌詞は「今年、西アフリカのクリスマスには平和も喜びもない。唯一の希望は生きることだけ」になったほか、「今夜は手を差し伸べてあなたに触れる」とも歌っている。