FIFAの買収疑惑、FBIが捜査を本格化
ワシントン(CNN) 2018年と22年のサッカー・ワールドカップ(W杯)の開催地選考を巡り、国際サッカー連盟(FIFA)幹部が買収を行った疑惑が浮上している問題で、米連邦捜査局(FBI)が捜査を本格化させている。複数の米捜査関係者が明らかにした。
一方、FIFAの倫理委員会は13日、この買収疑惑に関する調査が終了したと発表した。18年大会はロシアで、22年大会はカタールで開催されることが決まっている。
FIFAによれば、買収の証拠は発見されず、選考作業をやり直す理由もないという。
だが米捜査関係者によれば、FBIは3年越しの捜査を最近になって本格化させている。場合によってはFIFAの複数の幹部が訴追される可能性もあるという。
FBIが注目しているのが、FIFAの内部調査の報告書だ。調査はFIFAから委託を受けたマイケル・ガルシア元米検事が手がけ、内容は非公開。だがFBIはFIFAに対し、報告書の開示を求めていくつもりだという。
ガルシア元検事は13日、FIFA倫理委員会の発表は調査報告書の内容を不完全にかつ誤って伝えるものだと非難。「FIFA上訴委員会に異議申し立てを行う用意がある」と述べている。
また、FBIはFIFAの元幹部から書類や会合の記録の提出を受けていると捜査関係者は言う。
FBIからコメントは得られていない。