シャラポワ選手、2年間の資格停止処分 異議申し立てへ
さらに「審査委員会は私に故意はなかったという正しい結論を出した。私は不当に厳しい2年間の資格停止処分を受け入れることはできない。ITFが委員を選定した審査委員会が、私に過ちはなかったと認めたにもかかわらず、ITFは2年間、私をテニスから遠ざけようとしている」と主張している。
同選手の弁護士も、ITFがシャラポワ選手を見せしめにしようとしていると批判した。
これに対して審査委員会の裁決ではシャラポワ選手の違反について、「不運の責任はすべて本人にある」と結論付けていた。
女子テニス協会(WTA)のスティーブ・サイモン会長も、「選手は常に規定を意識してそれに従うことが大切だ」と強調。シャラポワ選手の場合、「過ちの責任は最初から本人にある」とした。
シャラポワ選手は女子テニスの元世界ランキング1位。今年3月に米ロサンゼルスで開いた記者会見で、1月26日の全豪オープンの薬物検査で不合格になったと発表し、3月12日に暫定的な出場停止処分を受けていた。
CASがシャラポワ選手の訴えを退けた場合、資格停止は今年1月にさかのぼって適用され、復帰できるのは2018年1月になる。