「リオ五輪は安全」、ジカ熱不安に五輪組織委が強調
リオデジャネイロ(CNN) ブラジルのリオデジャネイロ五輪組織委員会は7日に開いた記者会見で、感染症のジカ熱に対して選手や観客の不安が高まっていることを受け、「大会に参加する全ての人を守ることができると100%確信している」と強調して懸念の払拭(ふっしょく)に努めた。
記者会見ではスライドを見せながら、冬に向かってジカ熱の感染者は減りつつあると強調。同じように蚊が媒介するデング熱やチクングニア熱の感染者数も減っているとした。
組織委の医療専門家は、大会期間中にジカ熱の影響を受けるのは、旅行者100万人につき1.8人のみとする試算も公表した。
大会が開かれる8月はブラジルの冬に当たり、蚊はほとんどが死に絶えることから、感染のリスクは激減すると当局者は主張する。
既に症例数は大きく減り始めているという。保健当局によると、リオデジャネイロのジカ熱の症例は今年に入って2万6576例が確認され、ピークは2月の7232例だった。しかし5月に確認された症例は702例にとどまっている。