数学者のNFL選手、26歳で引退 MITで博士号取得へ
引退のタイミングは、米研究者らがNFLの元選手から死後に提供された脳を調べた結果、頭部への度重なる衝撃が原因とされる脳の疾患が99%にみられるとの論文を発表した直後となった。
NFLでは2015年に、サンフランシスコ・フォーティナイナーズの24歳の選手が脳への外傷の長期的な影響に言及して引退。アーシェル選手は当時、スポーツメディアへの寄稿で「客観的に見れば、私は(プレーを)すべきではない。数学者としての輝かしいキャリアが待っている」と述べつつも、「試合が好きで、人とぶつかっていくのが好きだから」プレーを続けていると語っていた。
レイブンズのジョン・ハーボー・ヘッドコーチは、アーシェル選手の今回の決断を尊重するとコメント。2014年に獲得した同選手に対し「過去3年間の彼の努力に感謝し、これからの取り組みが素晴らしいものになるのを祈っている」とエールを贈った。