ベーブ・ルースのバット、1.1億円で落札 500号の本塁打放つ
(CNN) 米大リーグの往年の名選手、ベーブ・ルースが500本目のホームランを打った時使用していたバットがこのほどオークションにかけられ、100万ドル(約1億1000万円)を超える値で落札された。
米カリフォルニア州のオークション会社SCPオークションズによると、ルースはニューヨーク・ヤンキースに所属していた1929年8月11日、自身のキャリアで500本目となるホームランを打った。14日のオークションでは、名前の明かされていない入札者がこのバットを100万800ドルで落札した。
史上最高の野球選手の1人として広く認められているルースは、打者と投手の両方で記録を打ち立てた。大リーグで500本のホームランを打ったのはルースが初めてであり、今日に至るまで同じ偉業を達成したのは27人しかいない。
ルースはこの時の記念すべきバットを40年代半ばに友人のジム・ライス氏に譲った。以後、バットは同氏の家族が保有し続けてきたとSCPは説明する。同社はバットを「国宝」と呼び、スポーツに関する記念品の中で最も重要な発見の1つだと強調した。
ヤンキース時代の1929年、ファンの少年とともに写真に収まるベーブ・ルース/Hunt Auctions
ルースは選手時代を通じて714本のホームランを放った。この記録は74年にハンク・アーロンが破るまで40年近く守られた。ほかに700本超のホームラン記録を持つ選手はバリー・ボンズのみで、762本というその数字が現在の最多となっている。
ルースはヤンキースで4度、ボストン・レッドソックスで3度の計7度、ワールドシリーズを制覇。ルースがホームランを打ったバットでこれまで最も高値で落札されたのは、23年のヤンキース・スタジアムのこけら落としで使用された1本で、2004年に126万5000ドルの値が付いた。