米アカデミー賞、24年に多様性の基準を導入へ
(CNN) 米アカデミー賞の選考に2024年以降、人種や性別などの多様性、包括性を受賞の要件とする新たな基準が導入されることになった。
主催の映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が8日、多様性と包括性の推進に向けた取り組み「アパーチャー(開口)2025」の一環として発表した。
選考対象作品の条件として、少数派の俳優を主要キャストまたは出演者全体の3割以上に起用すること、スタッフの見習いやインターンシップの制度を整備すること、マーケティングや宣伝、配給部門のチームに多様な人材を雇用することなど、4つの基準のうち2つ以上を満たすことが求められる。
新基準は全米製作者組合(PGA)と協議のうえ、英国映画協会(BFI)が採用している基準を参考に設定された。
アカデミー賞をめぐっては受賞者が白人に偏っていたことに厳しい批判が集中し、AMPASが是正に努めてきた。今年6月にはAMPASに新たな会員として819人が加わり、このうち45%を女性、36%を非白人が占めた。非白人の会員数は、この是正の取り組みが始まった16年から2倍以上に増えている。