大学のオンライン講義に乱入、爆破予告の男を逮捕 米
(CNN) 米テキサス州ヒューストンの連邦地検は8日、大学のオンライン講義に乱入して爆破を予告し、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」との関係を示唆したとして、同市在住の男が逮捕、起訴されたことを明らかにした。
発表によると、イブラヒム・アフメド・バヤティ被告(19)は今月2日、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」上でヒューストン大学の講義に乱入。大学は数日後に爆破されると予告し、アラビア語で「イスラム国は続く」と繰り返してから退出した。イスラム過激思想に関係する手のジェスチャーもしてみせたとされる。
ヒューストン大学の報道担当者が8日、CNNに語ったところによると、同被告が同大学に在籍していたことはない。オンライン講義のリンクは学生のだれかが渡したとみられる。
通報を受けた連邦当局は、ログイン時のIPアドレスからバヤティ被告を特定し、脅迫容疑で4日に逮捕した。検察によると、本人は調べに対し、脅迫やジェスチャーは友人との間の「ジョーク」だったと供述している。
起訴状によれば、捜査当局が逮捕時に押収した電話3台とノートパソコンのうち、1台の電話にはISISに関連する情報が入っていた。同被告が昨年10月以降、ソーシャルメディアを通してISISの支持者を探し出し、外国に住むある人物に支援を申し出たり、ISIS勧誘員が述べる誓いの言葉を暗唱してほしいと頼んだりした記録が残っている。知人に対してISIS勧誘員を名乗ったこともあるという。
検察側は被告が危険人物だとして勾留延長を求め、判事はこれを認める判断を下した。裁判で有罪となった場合は5~10年の禁錮刑が言い渡される。