センセーショナルな二刀流のスター、大谷翔平が満票でア・リーグMVPに選出
(CNN) 野球のセンセーショナルな二刀流スター、大谷翔平選手(27)が18日、アメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)に満場一致で選出された。
大谷はロサンゼルス・エンジェルスで投打に活躍する歴史的なシーズンを送り、その偉業は殿堂入りしたベーブ・ルースと比較された。
日本生まれの選手でMVPを獲得したのは、鈴木一朗以来2人目。鈴木はシアトル・マリナーズ時代の2001年にア・リーグMVPに選ばれた。
大谷は先発投手として23試合に登板し9勝2敗、156奪三振の成績だった。
打者としては155試合に出場し、46本塁打、100打点を挙げた。本塁打数はカンザスシティ・ロイヤルズのサルバドール・ペレス、トロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレロの48本に次ぐ本数。盗塁も26個決めた。
1シーズンで45本塁打、25盗塁、5三塁打を達成したのはア・リーグ、ナ・リーグを通じて初。
大谷はア・リーグMVPの獲得で同僚のマイク・トラウトの仲間となった。トラウトは今シーズン、けがが原因で大半の試合を欠場したが、14、16、19年にMVPを獲得している。
トラウトは「チームメートとして君が達成したことを目撃できたのは特別なことだった。君は自分のシーズンを組み立てた」と大谷の偉業をたたえた。
日本の岸田文雄首相は19日、「大変な偉業であり、国民として大変誇らしく思う」と語った。
大谷は大リーグ専門チャンネルのMLBネットワークのインタビューで、チームメートやエンジェルスのファン、監督に感謝を伝えた。また18年にひじのトミー・ジョン手術を行った医師にも謝意を示した。
全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票では、30人の記者全員が大谷を1位に選んだ。満票でア・リーグMVPに選ばれたのは11人目となる。ゲレロは記者29人から2位、1人から3位に選ばれ、2位に入った。
BBWAAによると、ナ・リーグではフィラデルフィア・フィリーズの右翼手ブライス・ハーパーがMVPに選ばれた。
ハーパーは記者17人から1位に、9人から2位に選ばれた。2位にはワシントン・ナショナルズのフアン・ソト、3位にはサンディエゴ・パドレスのフェルナンド・タティス・ジュニアが入った。
ハーパーはナショナルズ時代の15年にもMVPに選出されている。