ジェームズ・キャメロン監督、潜水艇事故に関する映画制作を否定
(CNN) 映画監督のジェームズ・キャメロン氏はこのほど、豪華客船タイタニックの残骸見学ツアーを企画したオーシャンゲート社の潜水艇事故に関する映画を準備中だとのうわさに触れ、そうしたプロジェクトには取り組んでいないと明らかにした。
キャメロン氏はアカデミー賞受賞映画「タイタニック」の監督を務めた人物。ツイッター上で、潜水艇に関するプロジェクトに取り組む計画があるとの臆測を否定した。
先月起きた潜水艇の圧壊事故では、乗っていた5人全員が亡くなった。
キャメロン氏は「普段はメディアの不快なうわさに反応しないが、いまはその必要がある」とツイート。「オーシャンゲート関連の映画については協議していないし、今後もしない」と明らかにした。
キャメロン氏は映画監督業の傍ら、タイタニックの残骸を訪れる潜水を30回以上行ってきた。地球の海底の最深部まで降下した経験を持つ数少ない一人でもある。
潜水艇「タイタン」の事故では、英国人のハミッシュ・ハーディングさん、パキスタン出身のシャーザダ・ダウードさんとその息子スレマンさん、フランス人のポールアンリ・ナルジョレさん、米国人のストックトン・ラッシュさんが亡くなった。国際的な捜索活動の結果、残骸が発見され、5人の死亡が確認された。
キャメロン氏は当時CNNに対し、圧壊が起きたのではないかとの見方を示していた。