カナダ、化粧品の動物実験禁止に 世界44カ国が禁止法制定

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カナダで、化粧品の動物実験禁止を盛り込んだ食品医薬品法の改正法が成立した/petra012015/iStockphoto/Getty Images

カナダで、化粧品の動物実験禁止を盛り込んだ食品医薬品法の改正法が成立した/petra012015/iStockphoto/Getty Images

(CNN) カナダでこのほど、化粧品の動物実験禁止を盛り込んだ食品医薬品法の改正法が成立した。

カナダ政府の発表は6月27日。法改正により、化粧品の動物実験と、動物実験のデータを使った製品の販売が禁止された。カナダで化粧品の動物実験が行われることはまれだったとしている。

化粧品の動物実験禁止は欧州連合(EU)やオーストラリア、英国、韓国などに続く措置。動物愛護団体のヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルによると、計44カ国が化粧品の動物実験を禁止する法律を制定している。米国ではニューヨーク、バージニア、カリフォルニアなど10州で禁止されている。

デュクロ保健相は「カナダ国民が購入する製品は残酷さを伴わないことを保証する。動物たちがこれ以上化粧品実験のために苦しんで死ぬことがないよう、専門家や各国のパートナーと連携して安全で残酷さを伴わない代替措置を模索する」とコメントした。

保健省はさらに、化粧品以外の分野でも「動物実験に代わる効果的な方法」を追求する方針。

改正法では「肉体的にも精神的にも、動物に苦痛を与えたり苦しませたり負傷させたりする動物実験から得られたデータに頼ることなく化粧品の安全性を立証できない限り、いかなる者も化粧品を販売してはならない」「いかなる者も、肉体的にも精神的にも動物に苦痛を与えたり苦しませたり負傷させたりする動物実験を行ってはならない」と規定している。

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルによると、化粧品では歴史的に、動物に化学物質を強制的に摂取させたり吸入させたり、化学物質を皮膚や目に塗ったりする実験が行われてきた。

動物実験は不必要に残酷なだけでなく、人の細胞を使った試験やコンピューターモデリングのような最新の評価方法に比べると、効果も低いとしている。

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